よみもの

　九州アニメコンベンションを運営しているのは
九州大学の学生達なのだが、前日に予定されていた
学生達との交流会は、まだ会場準備が終わらないとの
理由で中止になる。

　そして夜、持参したPCとの接続チェックなどで
会場へ行く。

　ところが、どうやっても映像がちゃんと映らない。
ピントが合わず、パワーポイント画面などまったく
文字が読めないのだ。（作品上映でも同じようにボケる。）

　スタッフの方が言うには、PCのデジタル映像信号を
プロジェクタに入力するために、一端アナログに
コンバートしている。そのアナログコンバータの
性能が非常に悪いとのこと。

　えっ、今時アナログのプロジェクタ？！
　いくら何でも、この状態で上映会はキツイやろ。

　代わりになるアナログコンバータはない。
いやむしろ、アナログコンバータを探すより、
デジタル入力のあるプロジェクタを探す方が
簡単では？　先方のプロデューサに交渉する。

　その結果、博多のデジタルハリウッドが、明日の
朝、プロジェクタを持ってきてくれるとのこと。

　ただ、それでもまだ問題が残る。プロジェクタと
私が座る位置が離れているため、デジハリが持ってきて
くれるだろうふつうのコードではまず届かない。

　そこでプロデューサに、私の講演位置をプロ
ジェクタのとなりにすることを提案。そして、椅子やら
PCやらを移動させていると、学生のスタッフの
方が言う。

「この距離なら、デジタルケーブルでも届くので、
一度デジタルでプロジェクタとつないでみましょうか？」

は？　このプロジェクタ、デジタルかいな！
それならそうと、早く言ってよ。

結局それで問題解決。

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