よみもの

一般部門の予備審査が一通り終え、本審査の準備に
入ったので、次に初心者部門を審査する。

何しろ今回の初心者部門の応募は倍近く増えて333本。
自然とレベルもアップして、今までの初心者部門とは
一線を画す。こうなると、審査の方針ももう一度よく
考えないといけない。

初心者部門の目的からいえば、将来性のある人を
選びたい。もう少し具体的に言えば、“来年、一般部門に
応募してくれたら一番うれしいのは誰か？”だ。

その際、一番重要なポイントは、映像クリエイタとして
“表現したいモノを持っているか。表現しようと努力
しているか？”と考えた。例え、今の段階で稚拙でも。

逆に言えば、“学校で、課題で言われたので、
とりあえず作りました”と感じる作品は軒並み落とした。

二番目に重視したのは、映像センス。
カメラワークにカットのつなぎ、タイミングなど。
それから、画面構成力や色彩センスもこれに準じた。

三番目は２つあって、一つめがストーリー。これには
アイデアも含まれるし、起承転結、特に作品として
オチをつけてちゃんとまとめられるかということ。
（別にギャグでなくてもよい）

もう一つが、人体のアクション。自然でかっこいいアクション
だと点数を上げた。

なお、初心者部門の募集要項に“モデリングの善し悪しは
審査の対象としない”と記したので、モデリング力については
ほとんど無視した。

でも、このモデリング無視というのは、“初心者でモデリングが
ちゃんとできないような人でも応募してね”という意味合いが
あったのだが、今年のレベルはそういったところを遙かに
越えている。だから、この条項は来年から無くすつもり。


今回の初心者部門の審査では、上記の４項目の全てで満点
という作品はさすがになかった。でも、満点に近い作品は
あったし、初心者部門に入るすべての作品が少なくとも
上記４項目のどれかで高得点を取っている。

ということで、今年は初心者部門にもご注目ください。

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