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[作者より] 人口爆発と人類の経済活動の拡大は、地球環境に限界を超えた負担を強いつつある。現状のまま推移すれば、21世紀初頭にも地球環境の崩壊によるカタストロフィが起こりうると多数の科学者が警告しているにもかかわらず、人類は目先の利益の追求に忙しく、経済システムの根本的改革による将来的な持続可能な経済体制のリストラクチュアに消極的である。 無限の成長を前提とした大規模な工業投資や、膨大な産業の維持を目的とした大量消費文化の維持そのものが地球環境を破壊し始めている。 大量消費による物質的豊かさよりも、内面的豊かさを求める生活スタイルへの変革と、資源を徹底的に活用して資源の枯渇を防ぐと共に、「不要品は廃棄する」という姿勢から「あらゆるものを最後迄使い切る」という姿勢への変換は、ゴミ問題への最終的回答になろう。 この作品はあらゆるものを最後迄使いきろうとした一人の人物のシンプルな日常を描いた物語である。 |