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[作者より] 「ちゅーりんがん」というタイトルは現在のコンピューターシステムのモデルとして使われているチューリングマシンの概念から取りました。 本作品では、入力と出力を持つ「自動システム」としてのチューリングマシンを、自動人形の姿によって表現しています。主人公の人形は、この物語の中で自らの意志、自我意識を追い求めています。 ストーリーは、主人公の人形が、自分は人形であり、操演者に操られる舞台上の一道具であることに気づくところで終わっています。ストーリー自体は「チューリングマシン」を起点として、人形を通じた行動で自己意識の発生を表現したものです。その物語は「自分で考えての行動」は、果たして本当に自発的なものなのか? という問いを発して終わることにしました。 |