TOP概要グランプリ入賞作品佳作作品入選作品初心者部門外伝ビデオ入手方法
第18回CGアニメコンテスト審査結果
■コンテスト概要■       ■審査結果総評■

■募集要項
お知らせ

お問い合わせ


■審査結果総評
コンテストホームページ
トップページに戻る
 

■審査詳細

 審査員の方々は、各方面の専門家であり、視点が大きく異なることもあって、例年審査はもめるのですが、今年はとても簡単に決まりました。審査員の個々の採点を見ると、それなりにばらつきがあるのですが、集計すると明確な差が出たからです。また、例年だと、“点数は低いが、ぜひ賞に推したい”という作品が出てきたのに対して、今年は“高得点=推したい作品”という単純な構図になっていました。

		84点	モンスターブーツ

		80点	吉野の姫
		79点	パパが必要なの

		
		68点	FLY
		65点	花の翳
		63点	魔法の椅子

		
		59点	星宿海
		58点	装脚戦車の憂鬱
		55点	ルール

		以下略
 

○グランプリ

 まずグランプリですが、大半の審査員の方が“該当作品なし”とされ、また、他の審査員も支持する作品が分散したため、特に検討候補作も出ずに“なし”という結果になりました。

 「モンスターブーツ」、「吉野の姫」は、極めて完成度が高く、教育TVなどで流れている作品を凌駕するものですが、方向性は同じで、パーソナルCGアニメとしての独自性、新規性があまり見えませんでした。逆に「パパが必要なの」は、独自性はあったのですが、完成度が及びませんでした。

○賞

 次に入賞は、上記3作品が明らかに群を抜いていたので、この3作品に決まりました。

 点数的には、「モンスターブーツ」がトップですが、審査中に「メテオールならこのレベルの作品ができて当然だ」という発言があったのに対して、逆に“メテオールだけ、過去の作品と比較して、よい作品を作っても当然と言われるのはかわいそう”という思惑が強く働いて、点数がアップしたような気がします。

 基本的に、この3作品は、ほぼ同点といった感じでした。

○佳作・入選

 佳作の「FLY」、「花の翳」、「魔法の椅子」は、欠点もあるが、突出した点もある作品と言えるでしょう。

 少しだけ点数が開いて、以下は入選となりました。入選はかなり団子状態でした。

 今回の審査で残念だったのは、最終審査まで残り、クオリティ的には入選あるいは入賞してもおかしくない2作品が、“CGアニメとはいえない”という理由で、対象外となったことです。

 映像のほとんど全てに何らかのデジタル処理が加わるようになった現在、何を持って「CGアニメ」だと明確に定義することは難しく、さらにそれを見分けるのは不可能になっています。

 当コンテストでは、昨年の時点で検討し、CGアニメを
「画面の主たる部分が、パソコン上で制作されているアニメ」
と定義しました。

 例えば同じ手描きでも、タブレットを用いてパソコン上で絵を描いていればCGだが、紙と鉛筆で絵を描いて、それをスキャナーで取り込んで編集だけしているものはNGといった線引きです。

 対象外となった1作品は、外伝に収録された「電信柱のお母さん」です。作品自体は、素晴らしいので、ぜひご覧ください。