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DOGA-L3 動画 ギャラリー 一般 作品感想掲示板

タイトル: ヘリとカットつなぎ
作者名: ファンスタ
使用ソフト:DOGA-L3
その他使用ソフト:ムービーメーカー、TMPGEnc〔divX〕
作品解説: 床間さんの「飛行機とカメラ」に感化され、私もカットつなぎ編を作ってみました。
あちこちと悪癖の長文を書いてご迷惑もかけておりますし…自分で作ってみました。m(_ _)m

【解説】
A:最初を例外として、主役物体〔ここではヘリ〕は最初画面の外にあり、最後にふたたび画面外へ出てしまいます。いわゆるフレーム〔カット〕イン、フレーム〔カット〕アウトを全カットしています。
B:すべてのカットで主役物体が画面の中に最初から写っており、カットの終わりも画面の中に存在します。
つまり、フレームイン、フレームアウトがまったく無いカットつなぎです。

C:Bカットの不自然さ〔第一カットの背景〕を変更したもの。
 追加として第二カットでヘリの飛行軌道を中央より曲げました。
D:主役物体の表示をすべて画面の右半分のみで表示するように構成しています。
 このカットのみ、背景の町が自作になりました。〔L2付属の改良〕

投稿日: 2004年06月30日03時52分
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7 件のコメントがあります。
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将に不徳の成すところ  投稿者:なすバター  投稿日:2004年10月18日 
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不肖・なすバター、今頃になってようやく此処に辿り着きました。
これは「観客の立場として観てオナカ一杯になる作品」というより、
「作り手の立場の者が観てオナカ一杯になる作品」で、ありました。

個人的にBは、人体モデルなどの時系列の前後が判りやすい被写体を対象にして、「アクション/ポーズを3フレーム程逆行させて繋ぐ」「アクションをダブらせずに繋ぐ」「アクションの途中を飛ばして繋ぐ」など、繋ぎ方によって色々な効果を得られそうな気がしますが、
未だ消化不良気味なので、引き続き視聴して勉強させて戴く所存で有ります。

コメントのタイミングが遅刻を通り越して、大反則の旨重々承知ながら、
かような秘宝は、まさに「DoGAテック探検隊」の如く、本ギャラリーにも「秘宝」枠を設け、収蔵すべき作品ではないか、と。
正直、この茫々たる作品の大海の中から本作を始めとする「作り手にとっての秘宝」を探し出すのは至難の業です。
作り手の末席に座す者として言わせて戴くと、DoGAギャラリーにも「秘宝」枠、欲しいですよ。

ああ、よかった  投稿者:ファンスタ  投稿日:2004年07月02日 
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実はずーっと気になってました。sinさんトコへの書き込みが…
ですのでそう言ってもらえると、ほんとに作ってよかったです。

もう、そのとおりと思います。
というか…、実はバラすと、私もこれ作って勉強になりました。やっぱり論と実作は別物ですね。あらためて、作るっきゃないなと実感しました。

Dは、レンタルですぐ出来るので、まずそれをおすすめします。なるだけ変わった作品より、名の通った作品からがよいかと。

>DOGAで公開する画面比率(たいてい4対3)なら中央固定の方が見やすいかも。
比率より大きさのようです。テレビがですから中央中心のようですね。

左右か中央か、これらは観客の目の疲労をおさえるためのもの。
そこだけかと思います。

やっぱり見本はいいですね。  投稿者:sin16  投稿日:2004年07月01日  ホームページ
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映像の基本技術説明ありがとうございます。ファンスタさんからいつも助言を頂いていたことを肉眼で確認できてうれしいです。

A方式は空間(と時間)を跳躍してしまう、という自覚をはっきり持っておけばかなり便利そうですね。
あと、D方式については登場物体が増えれば増えるほど効果的だと感じます。逆に言えば、映像を作る段階で「何を(どこを)見せるか」をはっきり考えておかないといけない、と。ただ、DOGAで公開する画面比率(たいてい4対3)なら中央固定の方が見やすいかも。でも、左右に寄せると動きを大きくできそうな利点はありますよね。

基底にD方式の利用を意識して、BCのようにつないだカットで「発進」を作り、A方式で跳躍して「到着」を作る、というような使い方になるのかな。

#映画に関しては脚本上の時間割について調べたことはあったのですが、画面分割とか意識していなかったので挑戦してみます。

早速、ありがとうございます  投稿者:ファンスタ  投稿日:2004年07月01日 
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床間さん、elさん、ありがとうございます。
一応、お二人共通になると思いますので、先にお礼を連立させていただきました。

ヘリでなく車ならば確かにCの変更は不要ですね。もっとも、その場合、2カット目が上空の背景には元からならないでしょうけど。(^ ^)
ABの違いはカットとカットの間の時間の質だと私は考えています。
実はAは演劇から引き継がれた形だとも言われています。舞台ではソデ〔舞台端〕から役者が登場して話が始まり、退場することで場〔幕〕が終わります。場所の変更は「場」の変更というのが芝居の基本です。
これを映画が発明された時に取り入れた技法がAの元とのことです。
ついでに言うと、照明や布幕による暗転がフェードになりました。こうした舞台の技法を元にしたものは映画の中にいろいろあるといわれています。

それに対してBは映画が新しく発明した手法になるわけです。これによってリアルタイムに流れる時間を多様な角度のアングルを連ねることが可能になったのだそうです。
これの進歩はドキュメンタリーと関係があるとか。それを劇映画に応用するようになったものだとの話です。
なぜ多様にするかですが、これは…すぐに観客が同じものは飽きてしまうから…ハリウッド映画の本にはそうありました。
ところで、スーパーロボのお約束合体シーンなどはこれの応用だと思います。単に実時間をつなぐのでなく、同じ時間の別カットを意図的〔人工的〕に重ねつなぐ手法ではないでしょうか。
時間を逆流させてつなぐようなカットつなぎがBの真骨頂なのかなとも思います。

Dはこのままでは本当にヘンですね。しかし、この方が見やすいのではと考えてこうしました。
まず、メジャーが作るハリウッド映画はこれです。ヨーロッパも英仏の日本に来るのはこれが基本かと思います。
レンタルなどでノートリミングのものを借りて見ると良いと思います。TV放映はトリミングでこの構図がちがっていることが多いようです。
サンプルはビスタサイズでのものです。シネマサイズでは横に3分割するのが基本だそうです。なんでもフランスの監督に2分割で演出する凄腕がいるとか、誰のことが分かりませんでしたが、要は3分割が普通らしいです、シネマサイズは。
私はモニターの前に糸を貼り付けてレンタルDVDをよく見るようにしています。ちょっと面白いですよ。
最近で面白いと思ったのは「タクシー」シリーズです。確かにハリウッドとカーチェイスのカット割りが異質なところがあり、へえって思いました。
ただ最初はメジャーのハリウッドもので自分の中に物差しを作るのが楽かなと思います。ほんとに個人的ですけど。
TV番組の場合はこの話に必ずしも該当しないようです。TVでの基本はとにかく基本は中央のようです。

人の二人の会話シーンもハリウッド系の劇場用はこの手法が多いようです。

本などの知識なので、その点ご承知ください。
私自身はまだ未熟者ですので。m(_ _)m


イニシャルD  投稿者:el  投稿日:2004年06月30日  ホームページ
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私個人の好みとしては、迷わずDです。(自分が組み上げると想像したときこれになりました。)

なるほど。  投稿者:床間若椎  投稿日:2004年06月30日 
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AとB/Cの差は顕著ですね。Bの違和感は対象が飛行物体だからで、車のように高度が変わらなければ問題ないような気がします。また、第一カットでヘリが上向きのベクトルを持ち、第二カットで画面右下から左斜め上に向けて上がっていけば、打ち消せるのではないかと。

Dは、どうなんでしょう? 画面比がシネマサイズ(?)なら片方に寄せる効果がもっとハッキリ出てくるかもしれませんが……あと、バランス的におかしな感じが。ファンスタさんも書かれている通り、左側にも物体がないと落ち着かない絵になりますね。

補追  投稿者:ファンスタ  投稿日:2004年06月30日 
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Aのカットつなぎはなんとなくのんびりと時間が流れる感じがあります。それはカットとカットの間に隙間の時間が存在するためです。

Bのカットつなぎの方がなめらかな時間のつながりが感じられます。いわゆる連続した時間表現にむいています。アクションつなぎもこれの仲間といえます。
しかし、このBの場合それが災いして1カットと2カット目に不自然さが生まれています。

Cは、1カットの背景を変更することでBの難点を補正してみました。どうでしょうか。

Dは、実はsin16さんのところで不躾に書き込んでしまったものを作ったものです。
この手法は、この投稿サイズのような小さな画面ではあまり意味がないかもしれません。
この方法は劇場など大画面、特にハリウッド映画などで使われているものです。
また、このDのように単一の被写体ではあまり効果が無い方法でもあります。
つまり、相手との対の表示をする時に使われます。
ハリウッド映画ではなんにでもよく使われています。会話シーン、カーチェイス、ドッグファイトとなんにでもです。
違いは、静止的な絵の場合はわりと両端まで観客の視線がさまよえるように、激しく動的なアクションシーンはほとんど画面の中央付近だけ見ていればよいように、という点のようです。

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