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タイトル: | ベルグニウム構造体を求めて2(ポリマ編) |
作者名: | 燈鍛 |
使用ソフト: | DOGA-L3 |
その他使用ソフト: | フォトショップ |
作品解説: | ブラックホール、『ベルグバウ』で発見された重モノマーは
ベルガモノマーと後に呼ばれた。 質量分析とX線解析により、αベルガ、βベルガ、γベルガの 3種類のモノマーの存在が明らかになっている。 この3種類のモノマーで構成されるポリマーユニット (α-β-α-α-γ-α)は、ベルガンラインと呼ばれ、 僅かな節による曲率性を持つことから、 ポリマー連鎖する事でらせん構造を持つことが知られている。 このらせんとして円状に構成されるベルガンポリマーは 重原子と軽原子の電子軌道の違いから、 モノマーに存在する電子密度関数の極性歪みをより顕在化させ セリウムの周辺には、1つの連鎖電子波動関数が形成される。 この不安定な構造上の電子密度関数に、 外部から電磁波が場として与えられた場合、 垂直方向と水平方向に、電磁波を交番させる事で 内部の電子密度関数、および、原子位置に関して 固有振動が発生し、瞬間的な不安定電荷状態になる。 これに対してセリウムの連鎖波動関数は、内部の不安定な 極性的に正の電荷に見えるローレンツ力により 電子の連鎖方向に対する回転運動が生じ、 「アトムレベルでの加速器」の様に振る舞い出す。 このオングストロームレベルでの加速器構造によって 螺旋状に構造化するベルグニウム・サイクロトロン・ユニットは 反物質を生成していくのである。 --------------------------------------------------------- 嘘です。 大嘘なので、大嘘という事で。 なんか学会の学会誌に書いてそうな雰囲気で 大嘘を書いてみました。 いやぁ、これも、 もしかしてサイエンスフィクションなんでしょうかね? でも、ナノ構造の加速器というネタは、 自分で考えてちょっとワロタ こんな鉛のポリマーじゃなくって、 カーボンナノチューブをあり得ない構造で作ったら、 もう少し、説得力があるだろうか? とか、ネタの1つになりました! HOSキッズ氏、なんかよくわかりませんけど ありがとうございますっ! で、円状らせん構造まで作ろうかと思ってたんですけど ウチの非力なPCが、6個繋げた程度で悲鳴を上げたので ここら辺で諦めました… orz かなり死にかけのマシンなんで、 新しいのを買わなければ、もう駄目かも…、な感じです… |
投稿日: | 2009年05月26日03時45分 |
いやいや、心のゆとりな遊びですよー 投稿者:燈鍛 投稿日:2009年06月02日 |
>HOSキッズ様
元ネタをいただいた方から感想いただけて
至極恐悦でございますっ!
いやー、「高重力」と「高分子」というのは、勉強しちゃうと
逆に出てこなくなる発想なんで、こちらとしても面白かったです
いや、本当に専門という道を始めると、逆に見えなくなる「節穴」という意味で
オクテットルールという基本的な考え方に対して
その可能性は、本当はこれだけ広げれる
にもかかわらず、実験系になると、現実にある物、作れる物という現実から
空想構造の考察が出来なくなる
でも、基礎理論があるならそれに対する可能性は沢山あって
その沢山が排他されるという事は基礎理論の上に更に積み重なってくる理論的制約がある
それをより考察していくことは、現象理解として重要な事ですし
「その様な可能性は無い」と、頭ごなしに否定してしまうと
科学的新発見は無くなるんですよ
私の扱ってるLEDだって、わたしゃアプリ応用が専門ですけど、
素子研究の方では正に約15年前に「無い」と否定されていた
InGaNが光ってしまったという
常識論からの節穴によって光源革命は起きたわけですから
無いと有るというのは、いつでも摂動みたいなもので
可能性を完全に否定してしまったり、それについて考えなくなってしまった時に
無くなってしまうんですよね
>素粒子
うーん、元々、理学部志望だったんで
彼らの事をどう思って良いのか分からないんですけど…
子供の頃は素粒子に胸をときめかせたもんですけど
現実に勉強してみると、古典電磁気も満足にわからねぇ
量子力学も満足にわからねぇ
そんな人間が量子電磁気学の事を思うなんて、へそで茶が沸きそうだぜ!
みたいな、自分限界を感じ始めているんで
今となっては、クォークってどれだけ分かってるの?
という気持ちでいっぱいです。
InGaNのIn異常発光なんて、原子レベルの事さえ分からない我々が
素粒子について語れるというのは
不思議な感じがします。
燈鍛さま、お見それ致しました。 投稿者:HOSキッズ 投稿日:2009年06月01日 ホームページ |
ブラックホールのような高重力化でのみ生成されるという事と、反物質精製の触媒になる事以外は特に設定していなかった「ベルグニウム構造体」について、このような設定を考えてしまうとは……。
燈鍛さま、大変お見それ致しました。
PS.設定構築用の資料として、Ntwton別冊「素粒子とは何か」を購入してみたのですが、素粒子って面白いですね。
そういうツッコミを待ってました!1 投稿者:燈鍛 投稿日:2009年05月27日 |
なんか、全然関係無い話なんですが、かのスタートレックなんか
向こうの好きな物理学者は、みんな好きで、物理学者が直接参加して
「いや、宇宙ならコップから飛び出る水はこう動くはずなんじゃ?」
みたいな意見を言ったり、映像検証したりとしているそうですが…
なんで、日本の学者ってのは、凄く堅いんでしょうかね?
米国のエネルギー省への核融合開発研究資金申請のプレゼン映像なんか
エンタープライズが光子魚雷飛ばしてる映像が出て
「こんなん作りたいねん!」とか真顔で言ってるビデオだったりしますけど…
ともかく、コメントへのレスに対して…
いやぁ、そういうツッコミを待ってたんですよ!
あたしゃ、所属が電気電子でLEDとかいう素子を研究している者なんですけど、
なんていうか最近の雰囲気で、素子のLEDは研究終了気味で
LEDの外側の砲弾形状、エポキシレンズの部分の性能が
どーのこーので性能が変わるんで化学の人が熱く盛り上げってて、
樹脂実験によくウチに来るんすよね
そこで、サブの担当者として話を聞くんですけど、
モノマーだポリマーだモノマーだポリマーだと
樹脂について延々と語られて
「五月蠅いわ!俺は電気電子だぞっ!ここは化学と違うわっ!」
って、逆ギレ寸前なんですが
ポリマーの話聞いてると、錬金術みたいでそれなりに面白いんで、
最近は、ポリマーも好きになりましたw
(下に続く)
そういうツッコミを待ってました!2 投稿者:燈鍛 投稿日:2009年05月27日 |
>ジグザグ構造
そーなんですよねぇ、電子の安定性とか考えたら
きっと化学式にあるようにジグザグ構造の方が正しいんだろーなー
みたいな気持ちでモデリングしてたんですけど
「そこまでこの大嘘をリアルにしなければならんのか?
結合の中に鉛入ってる時点で不安定エネルギーになって
構造が成立しないだろ?」
とか、自分でツッコミ入れながら作ってたんで、
ちょっとジグザグは無視しました。
Si-Cのベンゼン環型も、4族なら成立しそうなのに
webで調べても無いって事は
エネルギー的に安定しないんですかねぇ?
SiCって半導体の結晶は、あるんですけどねぇ…、
4族の混晶半導体…
>原子半径
原子半径に関しては…うーん、どうなんでしょう?
原子半径なんて考えが嘘っぱちだと分かっているんで
分かりやすく、原子番号の大きさ順にしとくかー、みたいなw
(説明でセリウム言ってましたが、セシウムCsでしたな、
あははwセリウムCeは、俺達が使ってる原子だよ…orz)
巨大な核子を持つ物は、電子の軌道というか電子雲が、
軽原子に比べて、別の現象を起こすので、
PbよりもCsの方が電子雲の確率半径が大きくなるんでしょうけど
そんな生々しい事まで、モデリングに入れるべきなのか!?
という迷いが、こんな感じの絵になりました
リアルと嘘の線引きが難しい…
リアルでやるんなら、WINE 2Kで計算したら? とか言われたら
「すいませんっ!」とか全力ジャンピング土下座なんで(苦笑)
それと、まぁ結局、化学ではなく電気電子の者なので、
化学式の正式な書き方をよく分かってないんですよねー。
なるほど、ポリマーは下付でnですか!
勉強になりました! ありがとうございますっ!
余計な口出しですが… 投稿者:吹雪 投稿日:2009年05月26日 |
久々にDOGAへやってきたらとても興味深かったので食い入るように見てしまいました。
化学構造の3Dは本当に面白いですよね。学問としては苦手ですけどw。
余計な口出しかも知れませんが、数点気になった点がありました。
まず、モノマーの段階で構造が平面的すぎるかと。もっとジグザグに結合してもよいかと思います。二重結合を持つものと六員環は平面で良いでしょうけど。
次に原子半径。Wikiで調べてみたら、どうやらPbよりもCsの方が原子半径は大きいようですね。また大きい原子同士が接近しすぎていると思うので、適度に距離を取ると良いと思います。
……とか言いたい放題ですけど、ブラックホールみたいな高重力下だったらこれで問題ないのかもとも思ってみたり。
あと、ポリマーの化学式ですが、nは下付きですね。これではn乗になってしまいます!
以上、長々と失礼しましたm(_ _)m。
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