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#7015
2007/07/17(火) 00:37 投稿者: ムーミン2号
参照記事: 7011
> ない。“人材育成”という項目自体ない。
マジ読みしてみると、無い訳では無いようだ。
Pg.24から始まる「3.日本のコンテンツ産業の目指す方向性」
に【(2)人材、技術、資金などコンテンツビジネス「資源」の「集積」】という項がある。
しかし、国内で育成というローカルな発想にはなっておらず、積極的に優秀な人材を世界中から「集積」する、という発想になっている。(そして、世界中からの資金を呼び込む、とつながっていく・・・まるでハリウッドやシリコンバレーのように)
※それはそれでビジネスチャンスとも言えるが。
この「中間まとめ」の考え方は、あくまでも将来の国際市場での優位性確保に関してビジネスライクに戦略を模索しているのであって、僕のようなただ面白い作品が見たい(できれば自分のテイストに合った)、という程度の者にとっては、金が集まればいいという発想はいささか乱暴に見える。
資金調達や人材が世界中から集積されチャンポンになったところで、内容やテイストまで「グローバル」に平準化してしまったら、(いささかこれまた乱暴な表現だが)「日本のアニメーションという独自性」はどこで支えるのだろう・・・と、ちょっと考えてしまう。
経産省のこの「中間まとめ」では、「日本コンテンツ産業の内需が伸び悩み」という言葉で、現在抱えるリスクの一つとして、「市場規模の縮小」程度に簡単に片付けられている。
でも独自性を発信してきたクリエーターがいて、それを育ててきたのは国内市場なんじゃないのかな。(最近は、70〜80年代に輸出されたロボットアニメで育った欧州人などが、恐ろしくオタクテイストを理解していたりするので面白いんだけど・・・)
第一次アニメブームで火の付いた者の残党としては、平準化してバタ臭くなった「グローバル・コンテンツ」なんか見たくないんだけど。
(ってとこにもビジネスチャンスはある。ニッチな、ね。)
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