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#118
2002/05/16(木) 01:35 投稿者: たかつ
参照記事: 113
> 非常に長い文章になってしまいましたが、要するに「『私は腰原さんファ
> ンだから一般性がなくてもOK』という評価を審査員がするのはいかがなも
> のでしょうか」という疑問です。
入選・佳作・入賞ラインを決める審査は、各審査員に10点満点で点数を付けてもらい、
その合計点で判定を行いました。
それに対し、「言いたい放題」の方は上記審査とは別に、各作品ごとのコメントを
後から提出してもらい、それをまとめたものとなっております。
ですから、「言いたい放題」に書かれている内容と、実際の評価とは、それほど
密接に結びついているわけではありません。
では、実際にはどうなっているかということですが、審査の詳細を明かすわけにはいきませんが、
「Next Generation」の評価点を見てみると、「少数の審査員が高い点を付けている」
ということはなく、「全審査員がそこそこの点をつけている」という状態でした。
解説本で書いたり上映会場でも話している内容ですが、今年は
---解説本より引用 ここから---
すると、作品Aについては、ストーリー派は高い点をつけ、アート派は低い点をつける。また作品Bについては、ストーリー派は低い点、アート派は高い点。そして、これを単純に合計すると、作品A,Bともに、平均的な点数になってしまいます。
それに対して、どの審査員もそこそこの評価しかしない作品Cが、合計点では作品A,Bを大きく上回ることもあります。
---解説本より引用 ここまで---
という傾向がありました。
正直な話、私も「Next Generation」はそれほど高く評価していないのですが、それでも、
「無難にまとめてあり、加点要素はあまり無いが、減点要素も多くない作品」
であるということは否定できません。
そういう手堅くまとめた作品に対し、「言いたい放題」で書かれたような理由で減点されて
いったが、それでも全審査員がそこそこの点を入れたために、なんとか入選ラインに残った、
というのが「Next Generation」が入選した理由だと思います。
#ただし、東京会場での会場審査特別賞は反則だと思います。あれを理由に
#「上映会にて強く支持された」とは言えないでしょう…
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