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#59
2004/05/25(火) 23:57 投稿者: おいしい牛乳
参照記事: 56
大阪会場のお客さんのうち、ごく少数かとは思うのですが、
たまたま堂島に遊びに来ててたまたま公会堂に来てたまたま
アニメだから見てみるか、なんて印象で訪れてる家族連れ
などもいました。
「たくさんの人に見ていただけるように」という事について、
思うのですが、大阪も東京もそれなりにたくさん人は入って
いたので、ホール上映はもう十分成功(というかこれ以上お客さんが
入らない)と考えるなら、次はやっぱりマス媒体にどうやって
広げていくか、という事になるのでしょうか。
ユナイテッド・シネマなんかでもインディーズムービーの
募集を5月までしていましたし、あれって優秀作は映画館で
流してもらえるのかもしれませんけど、前座的と言えば
あれですが、映画館は割と自主制作CGアニメに理解を示して
くれるという一例かもしれませんね。
あと、商業的に成功してるかどうかわかりませんが、携帯端末でも
動画が扱えるようになってきている事に対して、データ容量を
あまり食わず、安価に調達できるインディーズムービーの需要が
あるようで、コンビニ端末や駅のデータ端末でもたまに売ってたり
しますね。(アニメはさすがにまだ少ないですが。)
CGアニメが年々完成度を増していってる、産業として注目を
浴びつつあるというのは空気的に感じるのですが、じゃあいくら
完成度が高いといっても、それらを今すぐばんばんテレビで放送
すれば高視聴率でウハウハか、というとまだそういう時期でも
ないんじゃないかと思います。
「完成度が高い」というのは「個人で作ったものとしては」が
必ず裏付けにあって成り立つ評価だし、アニメコンテスト上映会では
好意的反応が確かにある、と感じるのですが、それも裏を返せば
CGアニメに理解がある、あるいは関心を持っている人が多く
集まっているからこその反応のような気もします。
映画館でよっぽどいい映画でも、上映後の拍手なんてめったにないけど
DOGAでは万雷の拍手が響く、というのは、いわば上映会場の「場の力を借りてる」
ところもあるんじゃないかと思います。
メディアに進出するってのは、裏を返せば少々できがよくたって拍手の飛ばない
ような、そういう環境に進出するってことでもあるんじゃないかと。
映像作家さんというのは映像を作るのにとにかく全リソースを取られるところがあると思うので、ひょっとしたら必要なのは、
できた映像を効率的に売って歩ける興行師のような人かもしれないと思います。
自主制作の場合特に、個人で負う作業量負担が絶大なので、作品をこなすことはできても売ること、世に広める
ことについて有効的な営業戦略を張ることは凄く難しいから、そういうのを商売の才能にたけた人に肩代わりしてもらえる
仕組みがあれば、今よりもっと多くの人の目にとまる機会が得られるんじゃないか、と…。
「イノセンス」の例で言えば、「ジブリの鈴木さん」ということになるかもしれませんが、
映像がいくらよくたって、売り方がお粗末なら結果として駄作で終わる可能性もある、というのが
ジブリの営業戦略として殊更取り上げられていましたが、自主制作でもそうなんじゃないか、と思ったりします。
つまんない例で言えば、自主制作アニメが100円ショップ(ダ○ソーとか)のCD−ROMかなにかになったとして、
作家さんの権利保護や営利のところをちょっと置いて数だけで言うなら、そのプレスが5000枚6000枚なら、上映会やWEB上映に匹敵する露出が
あったりするわけで、まだ未開拓だけど作品を露出
しうる領域というのは、大規模マスメディア以外にも色々あるような気がします。
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