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 128. 感想です    幸三郎     06/03(木) 21:56
    ┣━ 139. Re: 感想です    文使の栗栖直也     06/04(金) 12:02
    ┃   ┗━ 149. Re: 感想です    幸三郎     06/05(土) 17:12
    ┣━ 150. 感想の続きです    幸三郎     06/05(土) 17:14
    ┣━ 166. 感想パート3です    幸三郎     06/10(木) 13:44
    ┣━ 135. Re: 感想です    カマキリの岸本     06/04(金) 07:55
    ┃   ┗━ 148. Re: 感想です    幸三郎     06/05(土) 17:10
    ┃       ┗━ 160. Re: 感想です    カマキリの岸本     06/06(日) 07:45
    ┃           ┗━ 165. Re: 感想です    幸三郎     06/10(木) 13:40
    ┃               ┗━ 167. Re: 感想です    カマキリの岸本     06/10(木) 19:43
    ┃                   ┗━ 168. Re: 感想です    幸三郎     06/10(木) 20:11
    ┣━ 181. 感想パート4です    幸三郎     08/05(木) 20:37
    ┗━ 182. 感想ラストです    幸三郎     08/05(木) 20:40

感想の続きです
[パスワード:     ]
#150   2004/06/05(土) 17:14   投稿者: 幸三郎   参照記事: 128

感想パート2です。


>Loop pool
青を基調とした、まるで海の中のような幻想的な美しい世界で繰り広げられる食物連鎖を描いた作品ですが、作品世界全体からすごい緊張感を感じます。

一見リアルなようでいて、実は極限までデザインされた生き物たちが繰り広げる攻防が、一歩間違えるとグロくなったり、観客がどれか特定の生き物に感情移入しないように、よく配慮されていると思いました。

特に各カットの繋ぎ方が本当に上手いですね。
冒頭部分の鳥の羽ばたきでカメラが暗転したり、観客が画面のどの部分を観ているか、視線の動きが実に上手く計算されていると思いました。
きっと画面構成はすごく悩まれたのではないでしょうか。

アニメーションで最も難しいのは「普通の動き」だと聞きました。
前も後ろも分からない宇宙船がありえない動きをするのは誰でも作れるが、普通に人が歩くような自然な動きは本当のプロにしか作れないとも聞きました。
この作品は、まさにその普通で自然な活き活きとした動きが描かれていたと思います。

なにより必死に生きる生き物たちの「命の輝き」のようなものを感じました。
本当に上手いと思います。

そして最初にも言いましたが、この作品世界全体がなんとも言えない、まるで常に「何かに見張られている」ような独特の緊張感に包まれているのが、この作品の完成度をすごく高めていると思います。

そう言えばタイトルの「Loop pool」ですが、見直していると、ふたつの「oo」部分が目で、瞬きしているように見えました。
やはりここは見張られた世界なのでしょうか?


>CREMONA
むかしNHKでやっていた「世界のアニメーション」とかで紹介されていたアニメを思い出しました。

切り絵のような絵柄で、ある意味ギクシャクした動きは、CGを使用したスムーズでシャープで無駄な動きの一切ない最近のアニメの中、ある種の懐かしさとすごい存在感を感じました。
実際の人間の動きって、無駄な動きが多いものですからね。

石畳とか材木とかの質感も丁寧で、上手いイラストを見ているようでした。
背景や道具には色があるのに、人物に一切色が無いのも効果が上がっていたと思います。

ストーリー的にはオーソドックスな悲恋物語なのですが、すごく退廃的で無気力に見えたキャラクターたちが、最後みんなすごく幸せそうだったのが良かったですね。

満足そうで嬉しそうで、すごく凛々しくなった主人公。
寂しさが消え、確かな足取りで前へ進むヒロイン。
それを優しく見つめる店の主人。

なんだかほっとする作品でした。


>拳闘巫女こぶしちゃん
動きを見ていて、「さすがの猿飛」とかの金沢比呂司氏の80年代アニメを思い出しました。
下書き無しの一発描きということで、一枚絵のクオリティーの低下と引き換えにしたとは言え、とても個人製作とは思えない全編動き回りの背景動画アクションの連続は観ていて本当にワクワクしてしまいました。
声優さんの中に明らかな素人声があったり、曲の一部においおいというのもありましたが、私としてはプロのオートメーション製作ではない「手作り感」を感じて、かえって好感度が上がりました。

『中学生でバイクをノーヘルで乗り回し警察から事件解決の依頼がある拳法の達人巫女』、という基本設定のぶっ飛び感覚も好きですね。
しいて設定での不満を言うなら、もう少し「巫女」であるということを生かしても良かったのではないかと思います。
結局神社に住んでいるということと、巫女の衣装を着ている以外に意味がなかったのは、少し残念に思いました。
まぁクライマックスで、巫女のくせに仏教(密教?)用語を使うのは笑いましたが。

オープニングムービーがそのままキャラ紹介と設定の説明になってるのも上手いと思います。

アクションシーンで私が特に気に入ったのは、高低差の使い方でした。
城の中に飛び込んだら中が吹き抜けになっていて、城の高さと巨大感を一度見せておいてから、上へ上へという繋ぎ方がキャラの位置関係を観客にはっきり認識させ、クライマックスの落下部分を盛り上げていると思います。

オチも王道で、終始安心して観ていられました。
ただ動きまくりの戦闘シーンがメインのため、少しストーリー部分が希薄になってしまっているようにも見えました。
もう少しキャラを掘り下げても良かったのではないかと思います。
特に大工山木造というキャラは、彼の家族を含めた過去のエピソードを入れた方がもっと盛り上がったと思います。


最後になりましたが、大木奈 翁さん、いつも帝國への投稿、ありがとうございます。
この記事は1回修正されています。
このページのURLは http://doga.jp/tkbbs/tkbbs.cgi?bbs=contest16b&number=150 です
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