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 6.(1) 入選作品以上雑感    hudaharu     05/11(火) 03:57
 20.(3) 文使で???だったこと    ozaki     05/17(月) 02:09
 3.(36) 感想等をお待ちしてます    かまた ゆたか     05/10(月) 23:26
 50.(2) 大阪会場の感想    DDR     05/25(火) 09:41
 38.(2) 本日はお世話になりました。    NEGILY     05/23(日) 23:03
 54.(2) 感想――メテオールさん短いっすよ、残念    TOMSTAR     05/25(火) 18:00
 61.(3) 作品感想    いしかわ     05/26(水) 01:50
 40.(8) カッポロピッタの謎    かまた ゆたか     05/23(日) 23:31
 93.(4) さぁ、感想をどうぞ。と言われても    さすがに匿名で     05/31(月) 09:29
 107.(4) 提案なんですが    黒木淳一     05/31(月) 21:44
 87.(7) 入選作の感想を一通り書きました。    新明解     05/30(日) 18:02
 76.(4) カラテカの野望感想スレ    黒木淳一     05/29(土) 23:55
 77.(4) カッポロピッタ〜まんまくいねい〜感想スレ    黒木淳一     05/30(日) 00:13
 78.(3) Lights    黒木淳一     05/30(日) 00:22
 80.(3) 引力感想スレ    黒木淳一     05/30(日) 01:05
 85.(4) 拳闘巫女こぶしちゃんスレ    ozaki     05/30(日) 13:05
 86.(7) 文使スレ    ozaki     05/30(日) 13:25
 75.(9) 影遊び感想スレ    黒木淳一     05/29(土) 23:44
 136.(4) 「いいたいホーダイ」の感想    月影 久     06/04(金) 07:56
 79.(5) どっちもメイド感想スレ    黒木淳一     05/30(日) 00:33
 104.(9) tough guy!レス    ブラック     05/31(月) 17:59
 170.(1) FANTASTIC CELL    たかつ     06/11(金) 11:11
 44.(12) 初めての・・・    RR     05/24(月) 17:52
 169.(9) 外伝ビデオ16の感想を書きました。    新明解     06/10(木) 23:38
 128. 感想です    幸三郎     06/03(木) 21:56
    ┣━ 139. Re: 感想です    文使の栗栖直也     06/04(金) 12:02
    ┃   ┗━ 149. Re: 感想です    幸三郎     06/05(土) 17:12
    ┣━ 150. 感想の続きです    幸三郎     06/05(土) 17:14
    ┣━ 166. 感想パート3です    幸三郎     06/10(木) 13:44
    ┣━ 135. Re: 感想です    カマキリの岸本     06/04(金) 07:55
    ┃   ┗━ 148. Re: 感想です    幸三郎     06/05(土) 17:10
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 9.(10) コンテスト感想    辛口御免     05/12(水) 14:05

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感想です
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#128   2004/06/03(木) 21:56   投稿者: 幸三郎

こんにちは、初めまして。
新明解さんの真似をして作品感想を書いてみました。
素人がかなり的外れなことを書いていますが、ご容赦下さい。


>文使
見応えがありました。
季節の移り変わりをしっかりと感じさせる落ち着いた美しい画面。
一枚の絵画を思わせる光と影を上手く使った奥行きのあるレイアウト。
能や狂言の舞台を連想させる人物の動き。
なぜか懐かしく感じてしまう景色。
美しさと儚さが同居する主人公。
そしてシェード!(笑)

見たことの無い世界を存在感豊かに描くことは、作者が完全にその世界を理解していなければ不可能なことだと思います。
作者の確かな力量が感じられました。

特に心情の動きに合わせ、実に繊細で妥協が感じられない動きをするキャラたちはすごいですね。
ちょっとした仕草でも表情が魅力的に千変万化していて感動しました。
セリフにしても、わざわざ古語でしゃべって字幕を入れるという手法がすごく効果を上げていたと思います。

日常を不自然さ無く描くことは、地味でしかも難しいことですが、この作品はそれを古典文学の世界でさらりとやってのけていて、映像的には私は満点でした。

ただストーリーの方で言うと(これは個人の趣味が大きくかかわることですが)、月草と蜻蛉丸がお互いを好きになる、はっきりとした事件が欲しかったと思います。
その出来事により、互いに相手を意識するようになる心の機微が表現され、蜻蛉丸がその苦しさに負けて身を引く等の、なぜ急に蜻蛉丸がいないなったのかの説明付けも欲しかったように思います。

作品を作るときの手法として、主人公の心情をはっきりと綴って行くものと、観客に想像させるものがあり、この作品は後者を取っているのは理解出来るのですが、私の個人的な感想としては、もう少しそのあたりを描いても良かったのではないかと思うのです。

せめてあのふたりが、あの後どうなったのかをもうちょっと見たかったですね。
もう少し、イメージだけでもいいですから、月草が病死したのか元気になったのかだけでも知りたかったように思います。


>Tough guy
冒頭すごくリアルな現実世界がいきなり崩れる衝撃が、すばらしく心地好かったですね。
正直、顔がハニワになりました。

まさにタフガイが活躍するハードボイルドを見るようでした。
最初、スカートの様に見えていたカマキリの羽が、途中からトレンチコートに見えたほどです。(笑)
まるで戦闘機か宇宙船のドッグファイトのような蝶との激しい追いかけっこ直後の、踏み台にした道路標識の振動とか、静と動の組み合わせもおみごとでした。

ちなみに小池一夫先生の劇画村塾の教えによると、ネタは3回繰り返すのが基本だそうです。
人間は、2回では少ないと感じ、4回繰り返すと多いと感じるのだそうです。
私の個人的感想としても、ぜひパート3が欲しかったですねぇ。
今度はもっと事件が大きくなって、町中が廃墟になるくらいのスケールで。

またあのカップルにご登場願って・・・、今度はどこがいいですか・・・、高層ビルの建築現場とか東京タワーあたりどうでしょう?
頭がデジカメのカマキリが、すっくと現れ、ウイーンとかズームしつつ回りを見て、例の蝶を見つけてまたすっ飛んで行き、壮絶なバトルを繰り広げるのをぜひ見たいのですが。
フラッシュの光が輝くたびに、そのビルが少しずつ傾いていく・・・とか面白くなりませんかね。(笑)
ビルが崩れ落ちるその下の植え込みでメスのカマキリが卵を産んでいて、それを見つけたタフガイが、のしかかってくるビルの壁を吹っ飛ばして助けるとか・・・
さらに怯えるメスカマキリの方を振り返った時、上から小石がコン!とデジカメに当たり、パカッとふたつに割れて顔が現れ、メスカマキリがひとめぼれするとか・・・
さらによりそってくるメスカマキリを相手に、クールに決めた時、また例の蝶がヒラヒラやって来て、またスカるとか・・・
こんな続編に期待してしまうのですがダメでしょうか・・・
すみません、自分がもしこんなの作ってくれと言われたら、絶対断る内容の思いつきを無責任に書いてます。(笑)

次回作が本当に楽しみです。


>百合と一郎
この作品に限らず、すべてのCG作品に対して言えることだと思うのですが、観客にCGだということを感じさせている間は、どんなに技術がすばらしくてもアニメとしての出来は低いと思います。
むかし観たジュラシックパークという映画で最初にCG特撮の巨大恐竜が出て来た時、私はその「CG技術」を驚いて見ていました。
しかしストーリーが進むにつれどんどん話の方に引き込まれて行き、やがてそれがCGとか実写とかなど何も考えなくなってしまい、恐竜に襲われる子供たちをハラハラしながら見ていました。
入賞した文使やTough guyも、最初こそ「これをシェードで?!」とか、「このエフェクトはアレを使ってるのかなぁ・・・」とか思いながら観ていましたが、最後は完全に作品世界に引き込まれてしまっていました。

この作品なのですが、最初は例によって「このアルバムの止め金具のテカリは・・・」とか、「もう少しあの箱、ダンボールの質感欲しかったなぁ」とか思いながら観ていましたが、そのうち実に活き活きとして魅力的なキャラクターたちに感情移入してしまい、クライマックスの光通信のところで不覚にも目頭が熱くなってしまいました。
キャラクターへの感情移入度なら、入賞作品を越えていると思います。
でも残念だったのはクライマックス直後、海岸線の道を走るトラックが見えなくなった後のシーンで、そのカットがしばらく余韻をもって続くとき、海というか波がすごく変な感じでうねうね動いていて、最も感動した直後にいきなりこれがCG作品であるということを思い出して覚めてしまいました。
手前でキャラクターたちが喋っている時の後ろにちょっと見える波ならあれでも良いのですが、他がほとんど動かない画面の中、あの波は違和感がありすぎだったと思います。
その点が非常に残念でたまりません。

作者の橋川さんがこのシーンを作っている時、なんでもかなり精神的に煮詰まっていて波の動きを手抜きしてしまったと言われていましたが、それならせめてトラックが見えなくなったらすぐカメラを上に振って全画面青空にしてしまうとかの、画面構成による工夫がもう少し欲しかったと思います。

それと、一郎くん、絵が上手すぎ!(笑)


また時間が取れたら、他の作品の感想も書きたいと思います。
作家の皆様方、失礼しました。

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Re: 感想です
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#139   2004/06/04(金) 12:02   投稿者: 文使の栗栖直也 (ホームページ)   参照記事: 128

幸三郎さん、はじめまして。
大変うれしい感想をありがとうございます。
この様なご意見を頂く度に、作ってよかった、DoGAのコンテストに出してよかった、と心より思います。

> そしてシェード!(笑)

この点はたしかにかなり自慢なのですが、次回Shade以外で作った作品ではこの点のポイントアップが減る訳ですから心配です。(^^;)

> 月草と蜻蛉丸がお互いを好きになる、はっきりとした事件が欲しかったと思います。

『文使』のコンセプトとして、「同じ価値観によって惹かれ合う男女」を描きたいというのがありました。「いざというとき頼りになる人」も頼もしいですが、今回は「何でもないとき一緒にいて楽しい人」という関係を表現したかったのです。
とはいえ、盛り上がりに欠けるのも確かですので、次はもう少し盛り上がるストーリーを作ってみたいと思っています。

> なぜ急に蜻蛉丸がいないなったのかの説明付けも欲しかったように思います。

これは当時の身分制度による「貴族と白拍子と牛飼童の関係」に依存してしまっているので、説明不足と言われればその通りですね。
そういった社会的立場が分かる様なエピソードを心情を交えて表現すればもっと良くなったろうと思いました。

> せめてあのふたりが、あの後どうなったのかをもうちょっと見たかったですね。

実は応募したバージョンでは、蜻蛉丸が虫の亡骸を埋め、そのまま部屋に入って終わりという最後でした。しかしDoGAのかまたさんに「エンディングの絵としてはかっこ良くない」とのご指摘をいただき、私も納得した為、雪の数カットを追加で作った次第です。
また、応募バージョンを見たほとんどの方が「月草はすでに死んでいる」と判断されていたのですが、私はそのつもりでは無かったので最後を二人で雪を見るというカットにしました。
私としては、観た人たちが「この後二人はこうなって欲しい」という気持ちを持ってもらいたいと思ってここまでの表現にしています。『文使』が観る人の恋愛や生死に関する価値観を引き出す媒体になってくれたらいいなと。そう言う意味で、それぞれの方が考えられた「その後」はすべて正解です。
現在、エンディングの感想でいただいているのは
・本編中に月草が死んだ方が良かった。
・あの後二人は幸せに暮らした。
・月草はそう長生きはしなかったが、幸せな余生を送った。
といったもので、”死んだ系”は男性が多く、”幸せ系”は女性が多い感じです。
私としては、どの意見を下さった方にも、抱きしめてチュウしたい気持ちです。

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Re: 感想です
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#149   2004/06/05(土) 17:12   投稿者: 幸三郎   参照記事: 139

作者ご本人のレス、恐縮です。

Shade使用は、いわゆる製作者たちにはポイントとなりますが、一般の観客には意味の無いものです。
文使の受賞は作品そのものが評価されたのであり、決して使用ソフトのおかげではないと思いますよ。
影響は微々たるものではないでしょうか。

蜻蛉丸を「いざというとき頼りになる人」と描くような大事件(合戦のようなもの)は、私もこの落ち着いたストーリーには似つかわしくなく、さらに月草の思いが野山を走るシーンを殺してしまいかねないと思います。
私の事件のイメージは、もっと日常的なエピソードを積み重ねたものです。
観客のほとんどは、貴族と白拍子と牛飼童の身分がどれだけ違うものなのか知りませんから、その説明も兼ねたようなものです。

例えばふたりの関係がお互いに、まだちょっと気になる程度の存在でしかなかったころ、虫鳴らせの笛を蜻蛉丸が月草に渡しますよね。
それを見つけた身分の高い人が、「下賎の牛飼童ごときの持ち物を屋敷内に持ち込むとは!」と怒って、目の前で壊されてしまう・・・とかいうものです。

笛を壊されたことにより、蜻蛉丸を愛している自分に気づく月草・・・
身分違いを指摘され、屋敷を追い出されてしまうが、そのことより月草の立場を悪くしてしまったことを恥じ、仲間の牛飼童に自分から閑を申し出たように月草に言ってくれと頼み去っていくる蜻蛉丸・・・
という感じですね。
こういうエピソードが間にあり、屋敷内で陰口を言われるシーンの後に、壊れた笛のカットとかが入っていれば、もっともっとキャラに感情移入出来ていたのではないかと思います。

>蜻蛉丸が虫の亡骸を埋め、そのまま部屋に入って終わりという最後でした。
確かにそれだと、まず観客のほとんどは月草が死んだと思うでしょうね・・・

>それぞれの方が考えられた「その後」はすべて正解です。
なるほど・・・今のところ3パターンですか。
私は別な「その後」を思い浮かべていました。

蜻蛉丸の献身的な介護により、なんとか厳しい冬を乗り切り春を迎え、月草の病気が回復してくる。
いつものように蜻蛉丸が薬草を取りに山に行く。
良い草を取りに山奥に入り、雪解けの鉄砲水に襲われてしまう。
月草の名を呼びながら、流されてしまう蜻蛉丸。
そのころ月草が久しぶりに起き上がることができ、庭に出てみる。
蜻蛉丸が虫を埋めた場所で、文使を二匹見つける・・・
『私に恋をしているのは、どなた?』
と、微笑みながら文使に尋ねる月草・・・
(エンディング・テロップ)

すみません、どうにも私の考える話では、美男子は不幸になることになっていまして・・・(笑)
「抱きしめてチュウ」は、ありがたくご辞退させて頂きます。

ちなみに私は大阪の上映会で橋川TANさんの紹介で名刺を頂いた者です。
あの時は失礼しました。

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#150   2004/06/05(土) 17:14   投稿者: 幸三郎   参照記事: 128

感想パート2です。


>Loop pool
青を基調とした、まるで海の中のような幻想的な美しい世界で繰り広げられる食物連鎖を描いた作品ですが、作品世界全体からすごい緊張感を感じます。

一見リアルなようでいて、実は極限までデザインされた生き物たちが繰り広げる攻防が、一歩間違えるとグロくなったり、観客がどれか特定の生き物に感情移入しないように、よく配慮されていると思いました。

特に各カットの繋ぎ方が本当に上手いですね。
冒頭部分の鳥の羽ばたきでカメラが暗転したり、観客が画面のどの部分を観ているか、視線の動きが実に上手く計算されていると思いました。
きっと画面構成はすごく悩まれたのではないでしょうか。

アニメーションで最も難しいのは「普通の動き」だと聞きました。
前も後ろも分からない宇宙船がありえない動きをするのは誰でも作れるが、普通に人が歩くような自然な動きは本当のプロにしか作れないとも聞きました。
この作品は、まさにその普通で自然な活き活きとした動きが描かれていたと思います。

なにより必死に生きる生き物たちの「命の輝き」のようなものを感じました。
本当に上手いと思います。

そして最初にも言いましたが、この作品世界全体がなんとも言えない、まるで常に「何かに見張られている」ような独特の緊張感に包まれているのが、この作品の完成度をすごく高めていると思います。

そう言えばタイトルの「Loop pool」ですが、見直していると、ふたつの「oo」部分が目で、瞬きしているように見えました。
やはりここは見張られた世界なのでしょうか?


>CREMONA
むかしNHKでやっていた「世界のアニメーション」とかで紹介されていたアニメを思い出しました。

切り絵のような絵柄で、ある意味ギクシャクした動きは、CGを使用したスムーズでシャープで無駄な動きの一切ない最近のアニメの中、ある種の懐かしさとすごい存在感を感じました。
実際の人間の動きって、無駄な動きが多いものですからね。

石畳とか材木とかの質感も丁寧で、上手いイラストを見ているようでした。
背景や道具には色があるのに、人物に一切色が無いのも効果が上がっていたと思います。

ストーリー的にはオーソドックスな悲恋物語なのですが、すごく退廃的で無気力に見えたキャラクターたちが、最後みんなすごく幸せそうだったのが良かったですね。

満足そうで嬉しそうで、すごく凛々しくなった主人公。
寂しさが消え、確かな足取りで前へ進むヒロイン。
それを優しく見つめる店の主人。

なんだかほっとする作品でした。


>拳闘巫女こぶしちゃん
動きを見ていて、「さすがの猿飛」とかの金沢比呂司氏の80年代アニメを思い出しました。
下書き無しの一発描きということで、一枚絵のクオリティーの低下と引き換えにしたとは言え、とても個人製作とは思えない全編動き回りの背景動画アクションの連続は観ていて本当にワクワクしてしまいました。
声優さんの中に明らかな素人声があったり、曲の一部においおいというのもありましたが、私としてはプロのオートメーション製作ではない「手作り感」を感じて、かえって好感度が上がりました。

『中学生でバイクをノーヘルで乗り回し警察から事件解決の依頼がある拳法の達人巫女』、という基本設定のぶっ飛び感覚も好きですね。
しいて設定での不満を言うなら、もう少し「巫女」であるということを生かしても良かったのではないかと思います。
結局神社に住んでいるということと、巫女の衣装を着ている以外に意味がなかったのは、少し残念に思いました。
まぁクライマックスで、巫女のくせに仏教(密教?)用語を使うのは笑いましたが。

オープニングムービーがそのままキャラ紹介と設定の説明になってるのも上手いと思います。

アクションシーンで私が特に気に入ったのは、高低差の使い方でした。
城の中に飛び込んだら中が吹き抜けになっていて、城の高さと巨大感を一度見せておいてから、上へ上へという繋ぎ方がキャラの位置関係を観客にはっきり認識させ、クライマックスの落下部分を盛り上げていると思います。

オチも王道で、終始安心して観ていられました。
ただ動きまくりの戦闘シーンがメインのため、少しストーリー部分が希薄になってしまっているようにも見えました。
もう少しキャラを掘り下げても良かったのではないかと思います。
特に大工山木造というキャラは、彼の家族を含めた過去のエピソードを入れた方がもっと盛り上がったと思います。


最後になりましたが、大木奈 翁さん、いつも帝國への投稿、ありがとうございます。

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感想パート3です
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#166   2004/06/10(木) 13:44   投稿者: 幸三郎   参照記事: 128

入選作品の感想は、順不同でいきます。


>Lights
CGの技術、特に誇張された動きのタイミングは、ほぼ完璧と言えると思います。
効果音も良かったですね。
ガラスの乾いた感じの割れる音や、最後にタイトルが出た時のスイッチ音とか。
なんとなく演劇とかの、舞台でやる良く出来た一人芝居を連想しました。

ただ、ネタがあまりにド真ん中ストレートなのが評価を厳しくしているように思いました。
特にCGアニメでライトが動くという題材は過去に名作が存在しているため、題材そのもののハンデも少しあったと思います。

最後に電球が割れるというアイディアは確かに映像的に衝撃的で、観客に手軽にショックを与えることが出来ます。
でも、もう少し捻ったアイディアがあれば、もっともっと驚くような作品が出来たのではないでしょうか。

例えば、顔色の悪い不健康そうな男がやって来て、洗面台の切れた電球を取り替える。
ライトを点け、自分の顔色の悪さに気づいた男が、いきなり頭に手をやり、そのままぐるぐる回し始める。
そしてまるで電球のように頭をポッと取り外してしまう。
洗面台の扉を開くと、替えの頭が入っている。
取り出して、はめ込もうとしたとたん・・・
手が滑って、ガシャン!と頭が割れてしまう。

今適当に思いついたネタですが、こんな単純なネタでも観客に与えるインパクトは、もっと増大するのではないかと思います。
次はぜひ二段三段オチの面白ネタを仕込んだ、変化球も観てみたいと思いました。


>どっちもメイド
超大作ならぬ、超怪作ですね。(笑)
先日、同好の士(?)数人と見た時、何人かの異常な支持があったのが、これと「卵をみつけた話」でした。

これまでもこういうタイプの作品はあったと思いますが、ここまで潔く作者の趣味を前面に押し出し、徹底的にやりたいキャラでやりたいシーンをこれほどのレベルの映像でこれほどの長さ作った、というのが本当にスバラシイと思います。
観ていて純粋にヤバイと思ったのが、この手のエピソードって実際商業アニメで良く観るなぁってことでした。(笑)
まったくと言っていいほど脈絡のないオバカストーリー(誉め言葉)なんだけど、良くここまで自分の趣味だけで話を作ったなぁという潔さに、ある意味感動してしまいました。

大阪上映会の作者インタビューでの、「変身するのになぜキスをしないといけないのか?」→「僕が好きなんで」、「どうしてメイドさんのご主人様は小学生の女の子なのか?」→「僕は男を描くのは嫌いなんで」という漢(おとこ)らしさには、正直惚れそうでした。(笑)

ただ、ここまで趣味に走るなら、もっと徹底的な電波ストーリーにして、完全な不条理ギャグにしてしまった方が良かったのではないかと思います。
なんだか中途半端にリアルなエピソードがあるため、ギャグでもユーモアでもなくなってしまい、観客が混乱してしまったように見えました。

もう少しギャグの内容とテンポを整理したら名作にバケたのではないかと、ちょっと残念に思います。

あと友人の話では、メイドには『猫耳』と『尻尾』と『肉球手袋』が必須アイテムだそうですよ。(笑)
次回作はぜひメイド以外にも、幼馴染と義妹と親友と眼鏡娘と先輩と女教師と巫女を出して欲しいそうです。
それと「はたして地球はどうなってしまうのか?!」のナレーションの後、アイキャッチとニセCMも欲しかったですね。
たーてーたーてーげんきになーれー!


>卵をみつける話
どっちもメイドと同じく、私の友人の一部から熱烈な支持を得ていました。(笑)
軽快なBGMにあわせて、軽快に展開するぶっ飛びストーリーに大受けしていました。

カメラ目線で誰に向かってしゃべってるんだよ!
とか
「お父さんの秘密」ってどんな内容なんだよ!
とか
あの彼氏の家には学生服が6着もあったんかい!
とか
モデリングデータのこういう使いまわし方があったか!
とか
みんなワイワイ突っ込み入れていましたが、「まぁ、それはたいしたことじゃない」、と思います。
・・・「なわけはありません」か?(笑)

画面構成としては、カメラが常に動いているというのが、この場合は作品の個性となって効果を上げていると思います。
でも、もしこれ以上長い作品でこのカメラワークだと、画面の流れが悪くなってしまうのではないかとも思いました。

それと作品全体のテンポが、すべて同じだというのも少し気にかかりました。
やはりクライマックスへ向かって、少しずつ加速して行った方が良かったのではないかと思います。

それと友人たち全員の統一見解として、『キャラの年齢をあと10歳下げたバージョンを作って欲しい』、ということでした。
もちろん近況PRアニメであった、感想突っ込みを受けて作った裸バージョンもだそうです。
とりあえず、この友人たちとは絶交することにしました。(笑)

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Re: 感想です
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#135   2004/06/04(金) 07:55   投稿者: カマキリの岸本 (ホームページ)   参照記事: 128

幸三郎さん、ご丁寧な感想ありがとうございました。


それにしても…

高層ビルを倒すっっ!

うひゃぁ、そ、そいつはスゴイ。
そう、少なくとも発想の段階では、それぐらいのスケールも有りですよね。問題は、いかにリアリティを持たせるか、なのですが…僕の今の度量では…イカン、イカン、そう言う決め付けがイカンのですね。

いっそノリを甲殻機動隊(あんまり知らんのですが)みたく林立する超高層ハイテクビル群の中をデジカメキリが屋上からダイブする…てなシーンではじめちゃったりして?ネオンキラキラで。

収拾つかんくなりそうですね…。

それから、ヒロインについてはちょっと考えています。お書きになられているような、守るべき可憐な女性…ではなく、この種族特有の(人間からみれば)屈折した愛情で、カマキリを食べようと付け狙うストーカー女(メス)。カマキリよりちょっと大きめだけどパワーはただの虫。でも本能なのかカマキリは彼女を攻撃できずに逃げ回るだけ…とか。うーん、ひねりが足りないか。それか、悪い伯爵から逃げる幼いメスのカマキリを仲間と一緒に助けだし、「オジサマッ」とか「可憐だ…」とか「アナタの心です」とかって。



なんにせよ、発想のフィールドがちょっと広がった気がします。
いつの日にかゴジラ並に首都圏壊滅を目指して…

いいのかどうかわかりませんが頑張ります。

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Re: 感想です
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#148   2004/06/05(土) 17:10   投稿者: 幸三郎   参照記事: 135

岸本さん、はじめまして。
作者ご本人のレス、恐縮です。

デジカメキリというネーミングに笑ってしまいました。
甲殻機動隊は世界観がSFですから、やはりタフガイが活躍するなら完全に現実範疇の夜の新宿歌舞伎町界隈あたりが舞台の方がよくないですかね。(笑)
例のカップルに絡んで来たチンピラたちを嗜めたり、怪しげな麻薬の取り引きに絡むヤクザ同士の抗争の銃弾の嵐の中、大活躍するとか。

ヒロインはすでに考慮中ですか、サスガ!
でも幼いメスのカマキリです?
どちらかと言えば、可愛い人間の女の子を守る話でも良くないですか?
種族を越えた愛、とか。
最後に「缶蹴りはまだ出来ないけど、きっと覚えます!」とか言ってもらうとか・・・
デジカメキリも、「は〜い、オジサンはここですよ〜」とか、「またつまらぬものを斬ってしまった」とか、「おねぃさぁん、納豆にはネギ入れるほう?」とか・・・

・・・・・・・(←ハズしたなと思っています)

でもこういうインパクトの強い作品を作ってしまうと、次の作品作るのが大変でしょうねぇ。
同じ手はもちろん使えませんし、同程度のネタでさえレベルダウンしていると言われかねませんからねぇ・・・。
頑張って下さい。

それと私の文は、あくまで「批評」ではなく「感想」を脊髄反射で書いているだけですから、あまり気になさらないで下さいね。
でも少しでも次回作品の発想のお役に立てているなら幸いです。

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Re: 感想です
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#160   2004/06/06(日) 07:45   投稿者: カマキリの岸本 (ホームページ)   参照記事: 148

そうなのです。
日常空間における最強の武器である拳銃を持つ、オマワリさんやヤクザやさんは是非出そうとは考えておりました。
しかし、これもリアリティという点で構成が難しく現在のところは保留です。…って言うか、現在のところは保留されてないネタはありませんが。

> どちらかと言えば、可愛い人間の女の子を守る話でも良くないですか?
> 種族を越えた愛、とか。

なるほど、そのほうが色々な意味でウケやすいですよね。ですが、リアル系の美少女をモデリングする技量が僕にはありませんし、実写で取り込むにも、そのような美少女にあてがありません。…しかし、これも王道ですのでうまく使えたら美味しいですね。

>最後に「缶蹴りはまだ出来ないけど、きっと覚えます!」とか言ってもらうとか・・・
デジカメキリも、「は〜い、オジサンはここですよ〜」とか、「またつまらぬものを斬ってしまった」とか、「おねぃさぁん、納豆にはネギ入れるほう?」とか・・・

ぎゃははは…ん?最後の「納豆にネギ…」がわかりません。ありましたっけ?そんなセリフ。また、虚憶え?



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#165   2004/06/10(木) 13:40   投稿者: 幸三郎   参照記事: 160

すみません、「納豆にネギ…」は「クレヨンしんちゃん」です。

> リアル系の美少女をモデリングする技量が僕にはありませんし
必殺「人間は全員、首から下のみ画面」とかはどうでしょうか?(笑)

私は素人ですが、ある意味こういうアイディアを考えている時が、作品作りで一番楽しく、一番重要なのではないかと思います。
また意表をつく楽しいアニメを期待しています。
頑張って下さい。

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#167   2004/06/10(木) 19:43   投稿者: カマキリの岸本 (ホームページ)   参照記事: 165

クレヨンしんちゃんはちょっと見てませんが、25年以上前のアニメなら結構憶えてます。
「アンデスのなんとかペペロがどうした(←全然憶えてない)」でチチカカとペペロが離れ離れになるシーンで号泣しました。以来泣かせるアニメは大嫌いです。
だから僕にとっての最悪の日本アニメは「火垂るの墓(←こんな字?)」。

うえいったぁ〜、したいったぁ〜

うがぁぁあぁぁぁぁっっ…あんな娘を殺すなっっ!!!テレビの再放送も絶対見ません。

あっ、コンテストと全然関係無い。


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#168   2004/06/10(木) 20:11   投稿者: 幸三郎   参照記事: 167

「火垂るの墓」は10年くらい前にテレビで終戦記念日特番として放映していたのを家族で見ました。
異常なまでに存在感溢れるストーリーに家族全員引き込まれていましたが、特に当時2歳くらいだった長男が食い入るように見ていました。
そして主人公が餓死寸前になった時、突然立ち上がって台所へ走って行き、そこにあったアンパンを持って来たことがあります。
お腹が減ったのか? と思ったら、私に手渡して「テレビの中に持って行ってくれ」と大騒ぎしました。
アニメが終わった後も大泣きして大変でした。
岸本さんと同じく、トラウマになったのかもしれませんね・・・

あぁ・・・雑談になってる。(^^;

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感想パート4です
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#181   2004/08/05(木) 20:37   投稿者: 幸三郎   参照記事: 128

少し仕事が忙しくて間が空いてしまいましたが、感想パート4です。


>影遊び
すごくリアルな岩山等の背景と、妙にデザイン化された太陽の対比。
すごくリアルなキャラと、彼らの珍妙な行動の対比。
なんだか作者が、観客を翻弄させて楽しんでいるように見えました。(^^;

大阪弁や、「仁太」・「仙太」というベタな名前といい、当然これはギャグ作品として評価するべき(?)なんでしょうが、私はハードSFとして観てしまいました。(^▽^;
なぜか以前観た世界の聖職者の修行を紹介したテレビ番組の、厳しい戒律により極端に行動を制限された修行者が、命の危険さえも厭わず修行に励む姿を連想したのです。

なんと言うか、異世界で人類とは違う価値観を持った生物が、その宗教的教義により日陰以外を歩けなくて奮闘している短編ハードSF小説を読んでいる気分になりました。
目的地に着くまで日陰以外は歩いてはいけないという戒律の中、それを破るのは死ぬことよりも恥ずべきことと、必死でそれを守ろうとして頑張る兄弟・・・
そんなふうに見えました。

ひょっとしたら地球を異星人が見た時、宗教的教義により食べ物があるのに食べなかったり(イスラムの断食日)、決められた日に神社仏閣教会等にお参りしたり(正月等)、奇妙な動作(お祈り)をしたりする行為は、この作品と同じように滑稽に見えるのかもしれませんね。


>カラテカの野望
こういうジャンルって、『3Dで作られた棒人間格闘物』とでも言ったらいいのでしょうか?
最初から最後まで実に面白いアクションが展開されていました。
まったくの直方体なのに体重移動が感じられるし、パンチに重い『力』を感じたのはすごいと思いました。

ただ、戦いをメインにしたアニメにありがちな、観客も作者も観ていて(作っていて)飽きるのが早いという難点もあったように思います。
もう少し、オチの部分にひねったアイディアが欲しかったですね。
なんだか途中で作者が飽きてしまったような印象を受けてしまいました。
結局主人公がどのキャラなのかも、そもそも「カラテカの野望」の「野望」とは何だったのかも私は分かりませんでした。

それと個々のアクションはいろいろ凝ったアイディアが使ってあるのに、作品全体を通して観たとき、戦闘のテンポが変わらないように見えたのが残念でした。
やはり起承転結の転の部分のクライマックスに、最もハデで最も息を呑むアクションが欲しかったと思いました。


>カッポロピッタ〜まんまくいねい〜
デザイン的(?)な視点で観ると、私なんかには文句のつけようがない完成度があると思います。
こういう極端にデザイン化された世界で、これほどキャラに活き活きとした表情をさせ、あれほど美味しそうな料理を描く手腕は、正直すごいと驚きました。

ただストーリー面で言うと、キャラへの感情移入がすごくやりにくく、結果、最後のシーンでの感動が薄くなってしまったようにも思います。
まず、結局最後まで私には各キャラクターの相関関係が把握出来ませんでした。
あれは「母親と子供」なんでしょうか?
それとも「王子様と料理人」?
後者ならともかく、前者だと観客は「子供を甘やかしすぎ、ちゃんと躾ろよ!」って思えてしまいます。

出来ればまず、キャラの関係が分かり、なおかつなぜあの子供の食事が細くなってしまったのかを説明するエピソードが最初に欲しかったと思いました。
何かのトラウマにより、どうしてもちゃんと食べられなくなってしまったという理由付けがあったら、最後に食べ始めたときの感動は、より大きいものになっていたのではないでしょうか。
そこが、すごく残念に思いました。

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感想ラストです
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#182   2004/08/05(木) 20:40   投稿者: 幸三郎   参照記事: 128

私は基本的に、観客を喜ばせるために作られたエンターテイメント作品は「ここはこうするともっと良くなるのでは?」とかいう『意見』が可能だけど、作者が自分の感性で作った抽象的作品は観る人により評価するポイントが異なるため、『意見』を言うことは不可能だと思っています。
以下の4作品は、観る人の感性に訴えるタイプの抽象的作品なので、これまでのような私なりの作品の改良点を含めたような意見は言っていません。
完全な私の感想です。


>引力
まったく人気(ひとけ)の感じられない無機質な大都会と、そこに住む少女の物語・・・
見ようによっては、疲れた少女に価値観の逆転が起こり、やがて安住の地を見つけたようにも見えますが、どうにも彼女に感情移入出来ないため、私にはすごく消化不良の感が否めませんでした。
彼女が社会から孤立しているエピソードや、何か心境の変化を起こす大事件があれば、私の感性にも響いていたと思います。
すごく凝った映像が作られているだけに、もう一押しのアイディアが欲しいと思いました。

ただ、もし本当にそういうアイディアなりエピソードを入れた場合、私の感性には響いても、そんなものいらないと考える人の感性からは外れてしまうので、苦しいところですね。


>ねんど
(決してバカにしているのではなく)私の娘が幼稚園時代に観たら、「う○こ〜!」とか叫びながら大喜びしていると思います。(^^;

NHKの「みんなのうた」系ですが、曲に合わせたキャラの動きに独特のセンスを感じました。
特にステップ(?)を踏む動きが好きですね。

私としては、やっぱり最後に明確なオチが欲しかったですが、それは純粋に音楽アニメを楽しむタイプの人には無用のものなのかもしれません。


>りんご色の水
あんなにハデに水を飛ばしたら、返って目立つだろうに・・・という突っ込みはナシですか?(^^;
なんともあの後の満足そうな表情がいいですねぇ。

小学生の何気ない日常を切り取った作品ですが、これも観た人の感性により、評価する人、しない人が完全に分かれそうですね。
どうしても私の場合、伏線が張られて最後にそれが昇華されるタイプが好きなもので、りんご色の水(鼻血)と、最後の蛙のエピソードに関連が無いのが、やっぱり残念でした。


>空へ行きたい
なぜか見終わった後、レイ・ブラッドベリの叙情的な小説を読みたくなりました。(^^;

事実上子供たち以外がいない幻想的な世界で繰り広げられる物語が、オルゴール音のBGMとマッチして、独特の雰囲気を持った作品に仕上がっていると思います。
ただやはり私としては、兄が何を悩んでいたのか、なぜ最後に帰ることにしたのか、その心境の変化の明確な理由が欲しかったですね。
でも、ラストシーンの女の子の笑顔で、全部許せてしまいそう。(^^;


今回入選以上の作品の感想を散文形式でダラダラと書いてきましたが、こういう感想を書くという行為は、自分が作る作品を客観的に観る訓練にもなり、すごく勉強になったと思います。
新明解さんも言われていましたが、感想を書くのは本当に難しいし奥が深いものですね。
でも正直、私としてはかなり楽しく書けました。

乱文・乱筆・乱感想、たいへん失礼しました。

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