CG合宿とは、CGアニメ作家間の親睦を深め、技術交流を促すことを目的 とした1泊合宿です。
CG作家達は、同じ趣味(仕事)を持つ仲間であるにも関わらず、なかなか集まる機会が ありません。特に住んでいるところが離れている方は、CGAコンテストの レセプションが唯一の機会だという方も多いようです。
しかし、年に1回、2時間程度しか会えないのでは、名前と顔もろくに一致せずに終わってしまい ます。そこで、春のCGAコンテストに対して、毎年秋に集まる機会を設けようというのが、このCG強化合宿です。
「強化」などと付いていますが、ぜんぜん堅苦しいものではありません。
まず自己紹介を兼ねて、現在製作中あるいは各自秘蔵の CG作品の上映会から始まり、主催者側が用意した企画イベントなどが行われます。
その後は自由時間となり、 パソコンをさわりながら、CGソフトのテクニックを実演、 教授したり、海外のCGアニメ作品を上映したり、CGに関する議論やアニメの オタク話に夜遅くまで(あるいは朝まで)花を咲かせます。
CG合宿'99の参加者の皆さん (全員は揃っていないけど…)
宿 :弁天島「けんぽ弁天」
費用:宿泊費(約7000円)+各自交通費
日時:10月23日(土)〜24日(日)
幹事:小林、村上(EDP^2)
参加者:24名
10月23日(土)
10月24日(日)
○準備
宿に着いたら、早速みんなで手分けして準備。
まずメイン会場となる部屋のフスマを外して、3つの部屋を連結。それから、上映用のスクリーン、上映用ビデオ、パソコンなどの機材のセッティング。
やたらに機材が多くてたいへん。誰だ、こんなに持ってきたのは? なんでプレステが2台もある? なんだこの怪しげな改造は?
コンセントが足りなくなって、電源タップを買いに行ったり、ずいぶん準備に手間取りました。
→ 準備に右往左往している様子。若干一名、早くも浮かれて踊っております。
○自己紹介
面識がない方への自己紹介を兼ねて、最近制作しているCGの上映会が始まる。
次から次へと凄い映像がよどみなく流れる…はずだったのに、ここでトラブル発生! 皆さん持ってきたメディアが、VHS、DVCから、Windows用ソフト、プレステ用ソフトとか、全然統一されていない! その度にプロジェクタ等をつなぎ変えていると、自己紹介をしている時間より、待ち時間の方が長くなってしまった。
大失敗! 来年は全員 VHSに統一だ!
予定時間を大幅にオーバーするも、最後に参加出来なかった方から送られてきた近況報告ビデオを上映して、ひとまず締めくくる。
←武道派Y.S.氏の自己紹介の様子。もう恒例となりつつあるヌンチャックの実演。
○声優による座談会
今年の第1イベントは、ゲストとして声優の方4名を招いての座談会。題して、「ネット声優の現状とCGアニメへの展開」
主な内容
このイベント、予想に反して(?)ものすごくまじめで、立派な座談会になりました。CGA作家側の感心も非常に高く、質問が次から次へと出るに留まらず、相互に問題提起や提案などもありました。
CGA作家側と声優側の考え方や立場の違いなどがよくわかり、非常に意義深いイベントでした。
○S氏新作討論会
第2イベントもいろいろ準備していたが、遅刻してきたN.S.氏が、急遽新作を上映することに。
この作品、N.S.氏はオリジナルビデオとして市販することを検討しており、商品性の有無をこの場で確かめようというのだ。みんなにも、社交辞令抜きのコメントを求める。まさに、作家生命を賭けた上映だ。
その結果、上映直後から怒濤の討論会に…。テーマが、いやストーリーが、セリフが…。レベルの高い制作者ばかりが集まっているだけに、専門的な意見が飛び交う。
こういった作品に対する濃い議論ができるのもCG合宿ならではといえるだろう。
←N.S.氏に詰め寄る参加者達。作品のクオリティが高いだけに、みんなの議論にも熱が入る。
○自由時間
なし崩し的に自由時間に突入。これがこの合宿のメインイベントというウワサも。
小規模の上映会も行われるし、あちこち数人のグループで、いろんな話に盛り上がる。全部の話に参加できないのがもったいない。力つきて眠ってしまう人もいれば、完徹のグループも…。
主な上映作品
主な討論会
そのほか、パソコンを使ったTips伝授など。
これは去年の写真。 みんな忙しくて、写真を撮る暇がなかった。
○3D1500実演
翌朝は、会議室に場所を移す。昨晩の第2イベントでするはずだったミノルタの新製品「3D1500」の実演などを行う。
この製品、デジカメのような特殊な機材で撮影するだけで、3Dデータ(テクスチャマッピング付き)ができるという驚異の装置。
でも、精度などが悪く、まだまだ実用性は低いという意見が多かった。
← T.Y.氏による実演。「取り込んだデータは、こちらをごらんください。」(なんか、3分クッキングみたい。)みんなも思わず席から立ち上がる。
○反省会
他にもやり残したイベントもあったが、そろそろ参加者の体力が尽きてくる。ということで、締めくくりの反省会。
今年最大のトラブルとなった自己紹介のメディアの問題に始まり、来年の開催日や幹事を決める。
また、今年初参加の皆さんから、一人ずつ感想を聞く。皆さん、なかなか有意義な時間を過ごされたようで、なによりです。
では、また来年お会いしましょう。
(そのためにはまず12thCGAコンテストに入選するんだ!)
月日:2000年10月21日(土)〜22日(日)
幹事:荻野 幹事補佐:金築
定員:30名
・この合宿は、レベルの高い制作活動を行っているCGアニメ作家の方を対象とした催しであり、一般からの応募は受け付けていません。
・以下の方々に、開催2ヶ月前ぐらいにお誘いのメールをお送りします。(E-mailアドレスのある方のみ)
・上記の順番を優先順位とし、定員になった時点で募集を締め切ります。
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