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DOGA-LE3 β 新機能の概要

レイトレーシングに関するメモ

DOGA-LE3 2003.12.17βより、レイトレーシングによる反射・屈折描画機能が追加されました。
デフォルトでは反射・屈折のレイトレ表現はオフになっています。 以下の手順により、レイトレーシング描画を行えます。

  1. rendopt.exe を起動し、レイトレを有効にします。
  2. パレット設定ウィンドウで、透明度設定スライダー右の何もない部分をダブルクリックすると
    • 屈折率
    • レイトレーシングレベル
    を設定できます。
  3. レイトレーシングレベルが1以上になっている物体については、
    • 反射率が設定されている場合は、反射先の写り込みを
    • 透明度が設定されていて、屈折率が1以外の場合は、透過先の屈折を
    レイトレーシングによって計算します。

レイトレーシングレベルとは

反射・屈折を何回計算するかです。これが 1 の場合は、鏡に反射した先の物体が 写り込んで見えますが、合わせ鏡にしても2枚先より遠くの物体は写り込みません

屈折率とは

屈折率が 1 より大きい場合は、凸面に対して、凸レンズのような屈折効果が得られます。
目安は、水の屈折率=1.33、ガラスの屈折率=1.50 です。

超透明機能に関するメモ

注:
正式版 DOGA-L3 Version 2001.8.10 にも組み込まれていますが、あくまで 超透明は試験的にな機能であり、正式なサポートは行いません。

透明度を100%より大きくすると、その面に続くポリゴンが消えます。 透明度が200% であれば次の1枚が、透明度が500%であれば4枚というように、 透明度によって何枚のポリゴンが消えるかが決まります。

また、逆に透明度を 0 より小さくすることで、超透明による透過をせき止めることができます。

 超透明なパレット設定は通常の手段ではできません。 こちらのパレットファイルを使ってください。
2002.6.14 追記
Version 2002.6.14β以降では、透明度を直接入力できるようになりましたので、そのまま指定可能です。

まんが風トーンシェーダ、エッジ強調に関するメモ

この2機能の実装はあくまで試験であり、将来に渡って使用可能かどうかは保証いたしません。
また、詳しい使い方などは説明いたしかねますので各自の責任においてご利用ください。

疑似ソフトシャドウの問題点

疑似ソフトシャドウでは、右図のように本当の影ではありえないようなボケかたになります。

これが疑似ソフトシャドウの「疑似」たる部分であり、原理上回避できません。

詳しくは疑似ソフトシャドウの原理と問題点をご覧ください。

ピンボケ機能概要

本レンダラーによるピンボケ機能は、作画結果の2D画像に後処理で行うものです。 そのため、本物のピンボケではありえないようなボケかたになることもあります。

詳しくはピンボケ機能の原理をご覧ください。

なお、本機能は、宍戸幸次郎さんが DOGA-Lシリーズギャラリーに投稿した作品をヒントに実装いたしました。 あの作品を見なければ、「Z値出力機能」にそういう使い道があるとは気づかなかったことでしょう。 宍戸幸次郎様に深く感謝いたします。

半球光源、環境光源に関するメモ

 DOGA-L3 Version 2002.9.17βから、「半球光源」「環境光源」の2種類の光源が追加されました。

環境光源

 方向性が無く、ポリゴンの向きとは無関係に面を明るくする光源です。 パレット設定の「環境光」パラメータを、シーンそのものに持たせるようにしたものです。

[環境光]パラメータは、室内などでは高く、宇宙空間などでは低く設定するわけで、 物体の材質パラメータというよりは、その物体が存在するシーンのパラメータです。 ところが、今までのL3では、使用するシーンに併せて、物体の方の[環境光]パラメータを変える必要が ありました。 この[環境光源]を使用することで、シーンごとに[環境光]を変えることが出来ます。

例えば、夕焼けの場面などでは、 単に赤い平行光源を置くだけでは影の部分は赤くなりませんが、 赤い環境光源を追加することで、画面全体を赤っぽくすることができます。

半球光源

方向性は無い(スペキュラーは出ないし、影も落ちない)のですが、 世界を半分だけ覆うような光源です。

背景が、青空のようにシーンの上半分がほぼ同一色になっている場合、 上向きの面にはほのかに青色の光が四方八方から届いています。 そういう場面では、下向きの半球光源を使用することで、 より背景に合った雰囲気の画面を作ることができます。

現状では、ユーザーインターフェースがないため、通常の手段では 「半球光源」「環境光源」を追加することはできません。 これらの光源を使用したモーションファイル newlight.lzh を用意しましたので、モーションエディタから[ファイル]-[追加読み込み]を使って 使用してください。