この作品は自分の漫画で使ったネタを映像化できないかと思いチャレンジしたものです。思えばン十年前、父親に作ってもらった鉄人２８号のプラモが当時としてはめずらしく電動で歩く物でした。ギミックは単純で、金属の棒が脚の下から出て強引に歩かせるのです。もちろん手も脚も動きません。そのギッタンギッタン揺れながら歩く情けない姿がいまだに心に焼き付いています。

　手足にちゃんと関節が付き、人間の動きを忠実に真似るメカ全盛の現在、竹馬のように走りまわるローテクロボも、返って面白いんじゃないかと作ってみました。ほんの少し笑いがとれれば本望です。

　DOGA-L3の重力作用効果は本当に助かりました。いいかげんに作ったアクションが実にリアルに変化するのですから。私の子供の頃の夢を現実化してくれたDoGAスタッフの皆さんに心より御礼申し上げます。