[作者より]

田んぼに積もった雪で作られたかまくらをイメージしたアニメーション作品。

白と静寂に包まれた空間の中で、たわいのないモチーフや動きをゆるやかに表現した。

春が訪れるまで、かまくらの中で待っている静かな時間は温かいようにも冷たいようにも感じる。それは何事にも代え難い自由な時間である。

前作の「布団」に続く作品として同じように感覚の連鎖をテーマにして画風も同じように表現しているが、作り方をすこし変更した。

紙に描いてスキャンする形から、すべてPhotoshop上で作画する方法に変え画風を同じように保てるかという実験を行った。

次回作ではこの実験をふまえて、さらにクオリティーを高めた作品に仕上げたいと思う。