秘宝発見
 


秘宝名 提供者
045 エフェクト(プレデター効果:カメレオン式光学迷彩(擬態))の実現 hooky
概要
アニメ調の隠し機能「パターンシェーダ」を用いて、プレデター効果:カメレオン式光学迷彩(擬態)を実現します。
パターンシェーダについての説明はこちらにありますが、どのような機能か説明されていないので簡単に説明すると、パターンシェーダはL3でレンダリングする画面の中を、指定した別の画像に置き換えます。

手順
モーションエディター
まず、元となるモーションを作成し、モーションAとして保存します。
今回は、このモーションからロボットにプレデター効果を与えてみます。
※モーションAを作画する必要はありません
モーションエディター
次にモーションAから、プレデター効果を与える物体を削除し、モーションBとして保存します。
(つまりカメラやプレデター効果を与えない物体を残したモーションを保存します)
新たにアニメーションを作画する
2で保存したモーションBをアニメーション作画し、B.AVIを作成します。
パーツアセンブラ
プレデター効果を与える物体を開き、元のパレット設定を保存します。
パーツアセンブラ
パレット編集画面を開き、色設定で白(RGB全て100)を指定し、質感をアニメ調にします。
パーツアセンブラ
アニメ調の「日向色」「半影色」「影色」のいずれかのボタンをShiftキーを押しながらクリックし、ファイル選択ダイアログからB.AVIを指定します。
※「日向」「半影」「影色」全てにB.AVIを指定すれば、特に何もせず綺麗にプレデター効果をかける事ができます(A2.AVI)

ここまでで一応単純なプレデター効果の実現は完了です。
が、それでは応用力に欠けるので、ここからは敢えて面倒で効果の薄い手順を説明します。
パーツアセンブラ
「影色」にB.AVIを指定し、「日向色」「半影色」は元のパレット設定に近い色になるよう調整して、パレットを保存します。(「擬態用パレット」など分かり易い名前をつけましょう)
物体の場合はそのまま上書き保存を、多関節物体の場合はコネクションビルダで「パレットを全ユニットに適用」して擬態用パレットを全てのユニットに当てておきます。
モーションエディター
モーションAを開き、スポット光源を追加します。
光源色はRGB全て-100のマイナス光源にして、光源の届く範囲(スポット光源ターゲットと照射角度)を調整して消したい物体だけに当たるようにします。
このスポット光源は、主光源(モーションAに元々配置してある光源)と同じ角度から当たるように配置します。
参照画像

配置が完了したら、モーションCとして保存します。

新たにアニメーションを作画する
モーションCをアニメーション作画し、C.AVIを作成します。
パーツアセンブラ
用が済んだら物体のパレットを元に戻します。

注意事項
・B.AVIとC.AVIの作画解像度は同じにする。
・プレデター効果を与える物体に複数のパレットがあるなら、その全てを擬態用に編集する。(意図的に残すなら別)
・パーツにBodyM以外のアトリビュートが使用されていると、その部分は消えない。
・複雑な形状の物体は消えにくい。(マイナス光源を使って消す場合)


技術解説
モーションAと同じ背景セット、同じカメラワークのモーションBをアニメーション作画し、作成したAVIをパターンシェーダで動画模様として画面全体に貼る事によって、擬態を実現しています。
参照動画ではどのような効果・技術か分かり易いように、わざとビルを近くに配置し影を落としていますが、影を落とさない、または影が落ちる物体を近くに配置しないようにすれば、より違和感なく擬態できます。

また参照動画では、プレデター効果を与える物体だけにマイナス光源を当てる事で影色が出るようにして、物体をB.AVIと差し替えていますが、完全には消えていない事と、背景のビルに若干ながらマイナス光源が当たってしまっているのが分かると思います。
日向色・半影色にパターンシェーダを使用すれば、マイナス光源の配置は必要ありません。
このように、パターンシェーダを使用する位置、第1・第2境界の角度、境界グラデーションの設定などを変える事で、効果のかかり方は変わります。
例えば、日向・影色にパターンシェーダを使用し、第1境界を15度・第2境界を30度、境界グラデーションを50%などとすれば、マイナス光源なしで擬態しつつ、若干消えずに残る部分を作る事ができます。

パレットの色設定を白にするのは、そうしないとパターンシェーダで置き換える画像が色設定の影響を受けてしまうからです。
同様に、色模様・輝き模様の影響も受けますので、模様指定を外すか、強調度を下げるかしてください。

発光物体でもアニメ調に置き換える事は可能です。
日向・半影・影色のいずれかに超過色を入れるだけです。