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DoGA日記

「DoGA日記の逆襲」は、日々のDoGAの活動というか生活を、DoGAのスタッフが徒然なるままに日記風に記していくコーナーです。感想などをBBSの話題にしていただければ幸いです。
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2014年04月の日記

25日石川雅之様、私のツイート読んでます? 16日海外との交流 15日第4回 ロボットCGコンテスト その後 14日オーガスタの演出
10日作品の影響

●「石川雅之様、私のツイート読んでます?」  4月25日(金)   記入者: かまだ

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 去年(?)の5月に、以下のような3つのツイートをしました。

    映画「アルゴ」見た。
    先日、”トルコはなぜ親日的か?”という話をしたが、
    「アルゴ」を見た後に、これを読んで欲しい。
    http://matome.naver.jp/odai/2136219086880622801
    日本映画界は、これを映画化する義務があるのでは?

    先日、“米国が「アルゴ」作ってるのに、日本はなぜこれを
    作らない?
    http://matome.naver.jp/odai/2136219086880622801
    ”とつぶやいたが、この映画のタイトルを考えた。
    「Teşekkür ederim(テシェッキュル エデリム)」
    言いにくいし、意味わからん?
    だからこそ、このタイトル。

    もう頭の中では、絵コンテ切ってますよ。(笑)
    冒頭のシーンは、エルトゥールル号が沈むところ。

で、昨日発売の週間漫画雑誌「モーニング」にて、
「もやしもん」で有名な石川雅之氏が、上記のトルコ航空による
日本人脱出劇を漫画化しています。

まぁ、それは偶然ですよね。

で、この漫画のタイトルが「Teşekkür ederim」。

えぇっ、これは偶然なの?

もちろん、漫画の冒頭も、エルトゥールル号の沈没シーン。

. 
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●「海外との交流」  4月16日(水)   記入者: かまだ

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 昨日の日記に対して、
“一方的に半年遅らせるっていい加減”との感想をもらいましたが、
そんなことはありませんよ。
 事前に遅れることをちゃんと連絡してくるなんて、
海外の対応としては、すごく優秀です。

 海外と交流していると、日本人の感覚では信じられないような
いい加減なことがたくさんあります。

 一番よくあるのが、海外の映画祭やアニメフェスティバル等から、
“プログラムの一つとして、CGアニカップを行いたいができるか?
あなたと日本代表チームの5人を招待します。”というパターン。

 急いでこれまでの日本代表チームの中から、5作品選んで、
作者に海外に行けるか確認して、司会原稿や運営マニュアルを見直して
...と準備していると、ある日突然、先方が音信不通になる。
 それで終わり。
 イベントが中止になったのか、アニカップの企画が没になった
のか、一切不明。(中国で多いパターン)

 こういうことが何度もあって、おかげさまで、日本代表チームの
クリエイターには、“○国から招待されたが、○月○日に行ける?”と
メールしても、“またですか?”と返信されてしまう。
 だから最近は、この種のメールを出すとき、タイトルを
「オオカミが来たぞ〜」にしている。(マジで)

 似て非なるパターンとしては、アニカップの打ち合わせを進めて、
詳細が決まった時点で、先方が“我々は予算を持っていない。
告知と招待はするので、交通費や宿泊費、運営費は自分で出して”
と言ってくる。

 なぜ、貴様のイベントのプログラムを、日本人が自腹で実施しないと
いけないのだ? 何を考えて依頼してくるのだろう?
(ヨーロッパで多いパターン)

 アニカップではなく、“○○さんを、ゲストとして招待し、講演等を
して欲しい”という依頼でも、上記2つのパターンは多い。
(○○さん、その節はご迷惑をかけて申し訳ありません)


 また、ちゃんと招待された場合でも、現地に行ってから驚くことは
多い。(もう最近は驚かないけど)

 あるイベントで、事前に内容から必要機材等打ち合わせを入念に
行い、通訳の方に講演原稿までちゃんと送っておいたのにも関わらず、
現地で、本番で、壇上に上がってマイクを持たされて、最初に言われた
のが、
 「何か必要な機材あります? あっ、誰か、机と椅子を持ってきて。」
だったとか。

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●「第4回 ロボットCGコンテスト その後」  4月15日(火)   記入者: かまだ

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 昨年末に、“第4回 ロボットCGコンテストをするかも”と
予告した後、なかなか正式決定していませんでした。

 これは、ツイッターなどでつぶやいていたように、
一緒に開催する相手が、海外の組織のため、日本国内の
ようには、なかなか話が進みません。
(ほんまに、日本人の感覚や常識は通用しません。)

 その海外の相手先から、数ヶ月ぶりに連絡がありました!
 やったね。これでやっと話が進むぞ!

 “このプロジェクトは、半年、延期します。”

...この調子だと、どんどん遅れそう。

 もしかして、第5回の方が先に実現したりして。

.

 
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●「オーガスタの演出」  4月14日(月)   記入者: かまだ

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 今朝TVで、オーガスタ(ゴルフ)の最終日の様子を生中継していた。
 これと、ディズニーの「アナと雪の女王」を比較してみよう。
(なんでやねん!)

 雪の女王の場合、“お前、日頃どんだけ顔の筋肉鍛えてるんや!”
というぐらいの実に表情豊かなフェイシャルアニメーションや
両手を広げ、全身を使ったオーバーアクションが随所に見られる。
カメラも3DCGらしく、派手に動き回る。

 これに対して、オーガスタの生中継では、最終日、最終ホール、
トップのバッバ・ワトソンが、ティーショットを打ち終え、
フェアウェイを歩く姿をロングに近い、フルショットで捕らえる。

アナウンサー「いよいよ、9年ぶり2度目の優勝が見えてきました!」
解説者「いや、まだ油断はできません。しかし、昨日はもう優勝は
ないと思われたバッバ・ワトソン、よく耐え抜きましたね。」

 観客が拍手する中、ワトソンは周囲に手を振ることもなく、じっと
地面を見つめ、黙々と歩き続ける。この様子をカメラはフィックスで
長回し。(まぁ、生中継だからね)

 そして、最後の短いパーパットを入れたワトソンは、ゆっくりと
キャディと抱き合う。長い間そのまま。表情は見えない。

 渋い演出ではないか!(←いや、生中継だから、演出じゃない)

 このように、両者の演出は対照的だ。
 前者は、主人公が自ら、豊かな表情と演技で、自分の感情を視聴者に
説明する。
 後者は、主人公の演技は最小限に抑え、そこに至る状況を積み重ねる
ことで、視聴者に主人公の感情を想像させる。

 まぁ、どっちがよいというと、いろいろ異論もあると思うが、
クリエイターなら、後者の演出もできるようになって欲しいところ。

“秘すれば花”というのが、日本の伝統文化なのだから。

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●「作品の影響」  4月10日(木)   記入者: かまだ

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 作品が後の世に与える影響について。
(単なる雑文で、オチや結論があるわけでは無い)

 TVアニメ「蒼き鋼のアルペジオ」の制作者が、
昔、渡辺哲也さんの「リューセイバー」を見て感銘を
受けたという話を読んだ。
http://tokyo-anime-news.jp/?p=18297

 「リューセイバー」以前にも、セルルックの
3DCGアニメ自体は、ごくわずかだが制作されていた。
とは言え、当時「リューセイバー」のレベルや完成度は
段違いで、この作品によって、セルルックの可能性が
明示され、一つのジャンルが確立したと言える。

 ただ、何しろ17年前ということで、時代を先取り
しすぎたため、現在セルルックのCGを制作している
現場の方々も、この作品を知らないという方も多いと
思う。
 業界の方々は、渡辺さんを真祖と崇め奉るべきだ。(笑)

 このように、後の世に大きな影響を与えた作品は
いろいろある。

 もちろん、「彼女と彼女の猫」、「ほしのこえ」の新海さんも
忘れてはいけない。
 ただ、渡辺さんと新海さんには、ちょっと不思議な違いが
ある。

 新海さんが「猫」でグランプリを取った翌年から、
CGアニメコンテストには、新海さんの作風をまねた作品が
急増した。もう、コンテストの審査時には、1つのジャンル
として分類していたほどに。(笑)

 それに対して、「リューセイバー」が発表されてから、
それまで毎年数作品応募されていた“ロボットモノ”という
ジャンルの作品が、全然応募されないようになってしまった。

 これはたぶん、当時「リューセイバー」を見た方々が、
“これを超える作品なんて作れねぇ”とあきらめてしまった
のではないかと思う。
 それに対して、新海さんの作品を見て、“自分でもこんな作品を
作れるんじゃないか”と思った人は多いということになる。
(もちろんそれは大きな間違いなのだが)

 このように、後世に影響を与えた傑作には、類似作が増える
パターンと減るパターンがある。

 青山さんと北田さんの「PROJECT-WIVERN」は、「リューセイバー」と
同じパターン。“リアルメカモノ”の応募が無くなってしまった。
 由水さんの「Driving Woman」は、美少女CGを作る人をものすごく
増やした。

 さらに別のパターンとしては、“ものすごい傑作なのに、今ひとつ
他の人の制作への影響が見えない作品”というのもある。

 古くは、宍戸さんの「猿蟹合戦」。比嘉さんの「ONEDAY,SOMEGIRL」。
吉浦さんの「水のコトバ」とか。

 個性が確立されていて、他の人が真似にくい? あるいは影響を
与えているが、それがわかりにくいだけ? よく分からない。


 逆に、最近の作品で、今後世の中への影響を予想してみる。

椙本さんの「これくらいで歌う」は、影響を与えにくいパターンか。
井上さんの「赤ずきんと健康」は、影響を与えるが、真似をしても
失敗するパターンか。(笑)
山本さんの「セカイ系セカイ論」は、影響を受けた作品が今後たくさん
応募されるような気がする。

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